会計ソフトはfreeeか弥生か。実は「税理士対応」で決まった話

個人事業主・開業

「freee・マネーフォワード・弥生、結局どれがいいの?」

会計ソフトを選ぶとき、こういう比較記事を何本も読んだ方は多いと思います。私も同じでした。でも実際に個人事業主として3年ほど運用し、さらに合同会社を新しく立ち上げてみて分かったのは、機能や料金の比較だけでは決まらない現実があるということです。

個人事業主のときはfreeeを選んだ

私は2023年に会社員をしながら個人事業主として開業届を出しました。青色申告に対応するために契約したのがfreeeです。

正直に言うと、他社としっかり比較して選んだわけではありません。「オンラインで完結しそう」「比較的新しい会社だから、デジタルでできることが多そう」というなんとなくの印象と、知人が使っていたという話を聞いたことが決め手でした。簿記の知識がほとんどない状態からのスタートでしたが、質問に答えていく形で帳簿が作れる感覚が自分には合っていて、そのまま今も使い続けています。

合同会社を作るときは、決め方の順番が逆になった

2026年、やま恋事業のために合同会社Knit&Knotを設立することになり、改めて会計ソフトを検討しました。実はこのとき、税理士さんに2人お会いしています。地元の商工会から紹介してもらった方たちです。自分で探すこともできますが、地方であれば商工会を頼ってみるのも一つの手だと思います。

1人目の税理士さんには、おおまかに次のような説明を受けました。

  • freeeは個人事業主向けで、簿記の知識がなくても使いやすい
  • マネーフォワードはその中間で、経理の知識がある人や税理士側との相性がよい
  • 弥生は法人向けで歴史も長いが、他社サービスとの連携という点では見劣りする部分がある

この話を聞いた時点では、マネーフォワードにするつもりでいました。

ところが、2人目にお会いした税理士さんは、弥生に対応しているクライアントしか受けないというスタンスの方でした。それでも最終的にこの税理士さんにお願いすることに決めたのは、会計ソフトの話とは関係なく、事務所の事業規模が1人目より大きかったことと、地域にネットワークを持っていて事業に良い影響があるかもしれないと感じたことの2つが理由です。決める前には、2人それぞれから料金を聞いたうえで、支援内容など他の要素も含めて比較しました。ソフトの使いやすさよりも、そちらを優先した形です。

ちなみにこの税理士事務所には、月次のチェックが付く年間プランと、決算などの処理だけをお願いするプランがあり、私は後者を選びました。

正直「弥生でないと受けない」と言われた瞬間は「えー」と思いました。せっかくマネーフォワードで進めるつもりでいたので、少し面食らったのが本音です。ただ、「弥生でやってもらえるなら、その分しっかりサポートします」と言われたこともあり、それなら一度やってみようかと気持ちを切り替えました。税理士さんとの相性が合わなければ、最悪あとで変更することもできるわけですから。

結果として、会計ソフトは弥生に決まりました。順番としては「ソフトを選んでから税理士を探す」のではなく「税理士を選んだ結果としてソフトが決まる」という、比較記事ではあまり語られない決まり方でした。

一般的にはどう言われているか(補足)

freee・マネーフォワード・弥生の比較図

私が聞いた話が全ての会計事務所に当てはまるわけではないので、少し調べてみました。一般的には次のように紹介されていることが多いです。

  • freee:簿記の知識が少ない事業者向けに設計されており、税理士を招待して共有する機能がある
  • マネーフォワード:会計事務所が複数の顧客をまとめて管理しやすい設計で、複式簿記の知識がある税理士との相性がよいとされる
  • 弥生:会計ソフトとしての歴史が長く、税理士事務所への浸透度が高いとされ、税理士を紹介する専用の窓口も用意されている

「弥生は連携が弱い」というのは、銀行口座やクレジットカードとの自動取り込みといった機能面の話と、税理士とのデータ共有のしやすさの話が、人によって混同されて語られている可能性があります。このあたりは会社や記事によって書き方が違うので、断定はできません。

実務目線でのまとめ

今回いちばんの学びは、「会計ソフトは自分の使いやすさだけで決めず、依頼予定の税理士さんに先に確認したほうが早い」ということでした。特にこれから顧問税理士をお願いする予定がある方は、契約前に一度、対応ソフトを聞いてみることをおすすめします。

なお、この記事は私自身の体験に基づく内容です。税務・会計に関する最終的な判断は、必ず税理士など専門家にご確認ください。

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